蒲田温泉で見かけるスローモーション映像
東京都大田区の蒲田温泉。名前のとおり、蒲田にあります。でも、JRよりは京急蒲田が近いです。京急蒲田といえば、きれいなこじゃれた駅になりましたね。
京急線が高架になるので、もう何年もずっと工事していました。だから、私には工事のフェンスがずっと続いているのが、あたりまえのような景色になっていました。
それが一気に取り払われたとたん、なんだかべつの街になったかのような寂しさもちょっと感じました。
蒲田温泉は温泉という名前ですが、銭湯です。しかも、銭湯料金でサウナが入れる、コストパフォーマンスのいい銭湯です。
温泉は東京名物の黒湯温泉で、ほぼコーヒー色をしています。お客さんはだいたい地元の人達ですが、日曜日などはほかの土地から来る人もいます。
この蒲田温泉、年齢では圧倒的に50代以降が多いのですが、昔からきている80代のおじいさんもいます。そんなおじいさんたちの動作はとてもゆっくりです。
洗い場の隅と浴槽のあいだは唯一、幅がせまくなっていて、幅1メートルほど。
ふつうの成人男性・女性は2人で鉢合わせしたら、おたがいに体をちょっとななめにすればラクに通り抜けられるのですが、おじいさんたちの場合、そうはいかないのです。